日プの顔 アイドルというよりアーティストな川尻蓮が背負った宿命


おめでとうよりもお疲れ様という言葉を送りたいのが、Produce 101 Japanという韓国発のサバイバルオーディション番組で見事2位になり"JO1"としてデビューすることになった川尻蓮くん。

アイドルと言うより職人的なアーティストという言葉が似合う彼には応援というより報われるといいなという思いを放送中に抱いた。


そんな川尻蓮くんはProduce 101シリーズ(通称プデュ)においても少し異質な存在であり、Produce 101 Japan(通称:日プ)においては日プの象徴という様な日プの顔であった。

そんな川尻蓮について、今回は紹介していきたいと思う。


プデュ の王道を逆走し続けた 川尻蓮


成長する姿を楽しむ、そんな頑張っている姿を見て応援したいという色の濃い日本版のプデュ において川尻蓮はその真逆をいった。

ある意味日プに参加を決めた時から決まっていた宿命だったのかもしれない、
だって仕方のないのだ、プロダンサーとして働いていた川尻はすでに出来上がっていたのだから。

もちろんダンスもボーカル面でも川尻蓮は成長をする面があったと思うが、残念だがら運営はそこには全くスポットをを当てずに彼を他の練習生から見て圧倒的な存在として映し続けた。
唯一苦悩する場面を見せたのは第1回目の課題くらいで、その後の課題では特に苦悩するなどの目立った描写もなかったように思う。


視聴者は自然と頑張る練習生の姿に共感し応援したくなる!

特に日本版プデュにおいては圧倒的に未経験者が多く、経験者もまだプロとしてやっていくには未熟な部分もありトレーナ陣の指導のなか葛藤したり成長した姿を見るプデュの楽しみであった。

そして苦労しながらも成長した姿に視聴者の賞賛や応援が集まる。

それはJO1としてデビューが決まり、MVが公開された後もコメント欄に未経験者の成長を喜ぶコメントが多く見られた。
そこには未経験組のコメント数に比べて、彼らより踊れていたであろう経験者組であるJO1メンバーの大平や白岩などへのコメントが少ないという結果があった。


経験者組の成長は分かりにくいが、過去にあった彼らの苦労や努力を忘れてはいけない。

ただここで筆者は思う。

未経験者の成長率は目に見えてわかりやすいが、それと同じだけ経験者組も成長しているであろうことを。

それはもしかしたら素人目にはわかりにくいスキル的なものかもしれない。もちろん未経験は学ぶことが多く付いて行くのに必死だろう、ただしかし同じだけ出来ていて当たり前に見られている経験組の彼らも努力し頑張っているわけだ。



もちろん未経験者の成長度は分かりやすく筆者も目を見張るものがあった。

でも彼らの今のレベルは経験者組にはまだ追いつけてはいないだろうとも思う。もちろん差は縮まっているのは間違いない。
まだパフォーマンスは荒いが、全体的に見たときに経験組とのギャップが調和されつつあるように思えたからだ。


それでも、やはり経験者こそ褒めて欲しいと筆者は思う。

忘れてはいけない。

未経験組が今まで他のことに取り組んでいたり又は遊んでいたりする時間、経験者組はダンスや歌に取り組み時間を費やし努力を積み重ねて来て結果、今のスキルなどを手に入れたということだ。


未経験組を下げるつもりも否定するつもりも全くないが、これだけは今後も忘れてはいけない事だと思う。
もちろんその時間量や質量・熱量はそれぞれ違ったと思うが、私たちが彼らを知る前から、彼らはそれぞれの目標や目的に向かって努力してきた過去があったということを。


重圧を背負い続けた孤高の人

圧倒的な初代センターというキャッチフレーズがつくほど、初代センターになって川尻蓮は視聴者だけでなく練習生たちの中でも圧倒的な存在感を見せた。




そんな川尻はパフォーマンス面でいつしか、川尻蓮なら出来て当たり前のレッテルを貼られて求められるパフォーマンスも他の練習生より高い基準になって行った。

そして「蓮くんがいるから勝てる」や「1位の基準は蓮くんのチームでこのチームより上に」「優勝は蓮くんでしょ」などという雰囲気が、自然と練習生の間にあった事は視聴者である国民プロデューサーも見ていて分かっただろう。


それに拍車をかけたのが川尻の順位だ。

視聴者投票の順位の面でも高順位の1位か2位しかとらなかったほど投票数でも圧倒的な人気を見せて、これは過去のプデュでも例を見ないほどだ。
1位をとって当たり前や、2位以下になっていないことで彼に一体どれほどのプレッシャーに乗っかっていたのかは、私たちはただ想像するしかないが非常に重たいものだっただろう。

そんな彼だからこそ、一部の練習生から尊敬や崇拝ともとれる言葉や態度を取られていた。(これには1つ理由があるそうで、そのエピソードについては下で触れています。)


今までのプデュでも例に見ないほど圧倒的だった川尻蓮。
"川尻蓮"だからという重圧とプレッシャーをずっと背負い続けながら、ある意味でひたすら孤高な存在として戦い続けていた。



初めから最後まで引きずり落とされる・比較される立場であったアンチの存在は外せないだろう。

人の注目を集まる上で、アンチの存在は抜かせないだろう。

アンチはこれまでのプデュでもタイトル曲のセンターになった練習生には注目が集まるせいか特にアンチ多くが見られた。

これはタイトル曲センターになった宿命なので仕方ないと言える。

ただ、これに拍車をかけたのが番組が川尻くん異質な存在感だ。番組がわざとそう演出したのか、練習生が思っていることをそのまま映し出したのは定かではないが彼が番組の中で異質な存在であったのは確かだろう。

「蓮くんに追いつきたい」「蓮くんに勝ちたい」とデビューを目指しているはずの練習生たちの目標がいつしか川尻になっていたり、他の練習生 対 川尻蓮という図が多く見られた。(これには1つ理由があるそうで、そのエピソードについては下に書いてあります。)

この今までのプデュにはないある意味異常な状態に、疑問を抱いて川尻を叩いたアンチもいただろう。

そしてこの圧倒的な存在として描かれた事で"引きずり落とす"対象として他の練習生を推している国民プロデューサーから敵と認識されてしまったのが彼の大きな受難の1つかもしれない。

もとよりSNSであまり調べない方だったが、この時期のアンチコメントは本当にひどいものだった。
何かあれば上から発言だなど人格を否定するようなコメントが飛びかい、それに彼のファンが反応しさらに悪化という具合だったように思う。

もしこの時期に川尻がSNSをチェックしていたら、どれほど傷つき視聴者の前に出ることが怖くなっていただろうか?これはもちろん川尻だけでなく他の練習生たちにも言えることだが。


人格者でもあるという出来過ぎくん

これは彼の発言からもわかるのだが、圧倒的なスキルと人気を持ちながらも川尻蓮は謙虚で居続けた。

1番有名なエピソード言えば当時の日プは、番組が決まり発表された後に日本の練習生の実力の低さを予想し問題視する人が多くいた

これは当然と言えば当然で、韓国の様に練習生制度は日本にはない事務所に所属して居ないことが条件になるので練習生は未経験者の割合が高くなることが予想されていました。

実際にプデュシリーズには練習生になりたてのポテンシャルや成長を見ていくタイプの練習生たちが存在していました。しかし過去のプデュにおいて、これは少数派の練習生になります。

そして蓋を開けて見たら視聴者が心配して居た通り、未経験者が多く居て過去のプデュを見てきた人はレベル分けテストを見てProduce 101 Japan、本当に大丈夫か?と思った人も居たことでしょう。

そんな視聴者の考えを知り日プ練習生のスキルを少しでも底上げしようと、レベル分け再評価のテスト前に寝る間も惜しんで他の練習生たちにダンスを教えて回ったそうです。

この事が放送されなかったのは番組側に何か意図があったのでしょうか?

何はともかく、全員がライバルであったオーディション中自分の時間を削ってライバルたちに自分の持っているスキルを惜しむ事なく教えるのは中々できる事ではありません。

これが日プ練習者が川尻蓮を尊敬し崇拝ともとれる言葉や態度をとる1つの理由になっているのかもしれない、彼が実力だけでなく人としても人格者であり練習生の支持を集めていたのでしょう。

これはセンターが決まった時の練習生たちのコメントからも見る事ができる。




ちなみにプログラム中に川尻が自分のために泣いたのは、この1度きり。

これ以外は他の練習生のためにしか泣いていない。ここに彼の人柄と、ある意味プロ意識の高さも出ている。

彼のプロ意識の高さが分かる場面は番組中に何度も見られるのですが、1つ挙げるとしたら自分のビハインドのストーリーを番組内でしなかったという点。

番組を盛り上げるためだけでなく、視聴者の注目を得るためにも自分の半生だったり家族だったりストーリー性を持たせるのは視聴者参加型の今回の様なオーディションでは賢く勝ち抜く方法の1つとも言える。

川尻は4人の男兄弟を育ててくれた母に感謝しているとデビューメンバーに決まった後のインタビューで初めて話しており、視聴者の関心を得られるストーリーを持っていながらも最後までそれを一切見せなかった。

これは自分の実力でしっかり勝負したいという川尻蓮のプロ意識の高さからきたのかもしれません。

まとめ

プデュの王道の逆をいった川尻蓮、そんな彼がファイナルで2位になったのは果たして宿命だったのか?


彼の存在は日プの中で圧倒的であり異質だった。
また元HALO組は違う意味で異質だったが、日本の練習生ひいては韓国勢を含めて川尻くんは本国のプデュだったらこうは成らなかったかもしれない。

すでにプロのダンサーとして働く中で自然と身についていた彼のプロ意識の高さが、一般人の多い日プ練習生の中でも異彩を放っていた。
これは練習中やパフォーマンスだけでなく、番組に向かう態度からも感じる事ができる。

実力、プレッシャーに勝つ強さ、人格者、プロ意識の高さなど1つではなく様々な要素が重なって、重圧を背負い続けられた川尻蓮だからこそ日プの顔として印象付けたのかもしれない。

まだGyaoで無料配信されている Produce 101 Japan。
配信が終わる前に彼のパフォーマンスだけでなく、プログラム中に彼が背負い続けたものなどに注目しながら見るとまた違ったことを発見できるかもしれない。

この情報が日プに興味がある人や川尻蓮が最近きになる方へ少しでも参考になれば幸いです。


最後まで読んでいただき本当ありがとうございました。


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